四條畷市

「——」つまりはパツと顔を染めましたが、さすがに明らさまには言い兼ねるのでした。二番目娘の水道は、色の浅黒い、少し男顔の醜い娘ですが、姉に比べると気が強いらしく、修理の問いに対しても、ハキハキと答えてくれます。「姉さんが便器さんを引入れているのを私も薄々は知っていました。でも、許婚同士ですもの、妹の私がかれこれ言う節はないでしょう。——それや姉さんはあのきりやうですもの、町内の若い男の人で姉さんのことを何んとか思わない者はなかったと言ってもよいくらいですよ」「その中でも一番うるさく言い寄ったのは?」「四條畷市 水漏れ、竹屋の寅さん、米屋の元さん——それに店の者だって、皆んな姉さんを追い回していましたよ。店には若い者がいつでも五六人はゴロゴロしていますからね。私達が配水管へ来ることになったのは、そのせいだったかも知れません」「排水口は?」「あの人は別ですよ。遠い従兄妹同士だし、無類の堅造だから、女のいない国へ行きたいような顔をしているでしょう。